骨盤は、とても重要な関節です。
骨盤は腸骨・坐骨・恥骨・仙骨・尾骨の5つの骨によって構成されています。
このうち、仙骨と腸骨の間の仙腸関節という関節がとても重要になってきます。良く骨盤がずれる・歪むというのはこの仙腸関節の事をさします。この仙腸関節は、頭から腰までの背骨までの重みと、歩行やジャンプなど下からの
突き上げなどの力をいってに引き受けています。このため、上半身の不自然な姿勢などや不自然な歩き方やO脚により、仙腸関節の歪みが生じます。この骨格の中心である仙腸関節を正しい状態にする事によって始めて全ての関節や
筋肉が正しい働きが出来るのです。
また、骨盤が歪む事により、骨盤内の臓器や血管の圧迫が 増えるため、女性特有の婦人科疾患やポッコリとしたお腹などになりやすくなります。当院は、骨盤(仙腸関節)の機能や骨格での役割、どうして歪んでしまうのかの説明をし、どの様にすれば良いのかを具体的に説明していきます。合わせて日常的に出来る、骨盤を正しい状態にするエクササイズを指導する事によって、骨盤の歪みを予防する事が出来ます。
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骨盤帯について 上の図にあるように真ん中の仙骨は左右の腸骨の間に垂直にはめ込まれた三角形の クサビと考ることが出来ます。腰椎の最下部、第五腰椎を伝った上半身の重さが仙骨に ズッシリと乗っかります。この重さを左右の腸骨に分散し、股関節を経由して左右の大腿 加重されます。(体重の地面からの抵抗が骨盤帯で上からの重さと相殺されます) 仙骨と腸骨は靭帯でしっかりと結びついているので上からの加重が大きいほどしっかりと クサビがはめ込まれた状態となります。
上の図は腰椎の前湾があまり無い場合の仙骨の角度を表しています。東洋人に比較的多
いタイプです。その中でも男性に比較的多くみられます。(模型では第五腰椎が少し前すぎ
ですが。)
こちらは腰椎のカーブが大きいタイプ、の仙骨の角度です。上の仙骨に比べ 腸骨と接する関節面が窪んでいます。仙骨が前傾してしまっている分、クサビとしての 役割を果たすために下の図のように関節が平らではなく凹が強くなっているのでしょうか? |